苦言辛言
松茸夫人と保険おばさん
鈴木 武
pp.6-7
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205410
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去年の秋のことである。学生時代の友人から,久しぶりに電話があった。郷里から松茸を送ってきたから,夕食に来ないかという。
松茸の魅力もさることながら,新婚の嫁さんに会ってみたいという気もあって,お邪魔することにした。たしか結婚3か月のはずだ。かなりの才媛という噂だが,まだ拝顔の栄には浴してなかったのだ。そんなわけで,ボクは1升ビンをぶらさげ,新婚ムードほやほやのアパートへ押しかけたしだいである。
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