特集 患者のみかた,とらえかた(Ⅰ)
観察技術および問題解決のための援助技術を深めるために
老人の医療と生活/積極的なかかわりができない体質の変革を—文老研へ参加するなかで培ってきたこと
竹村 晃子
1
,
阿部 茂子
2
1文京区福祉センター
2東京都小石川保健所
pp.832-849
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205404
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文京区の老人福祉の一端――福祉電話が見た老人の生活――
福祉電話を通して老人と
現在,私は文京区役所管轄の文京福祉センターに勤務している公務員です。職種は福祉指導ということで働いているわけです。したがって,皆さんのように保健婦とか看護婦,あるいは医療ケース-ワーカーとか,そういう医療関係に従事しているわけではありません。今回,こちらの阿部さんが文京老人問題研究会(文老研)で私どもと一緒に勉強しておられる関係で,お互いに勉強ができればと思ってお話をすることにいたしました。
この文京福祉センターというのは,文京区に1つだけある機関で,その主な仕事は,重症心身障害児の通園の施設なのです。私が現在受け持っているのは,老人関係ですが,これは区長の目玉商品で,重症心身障害児の通園施設を作ることに非常に力を入れてきたのがそのあらわれで,これから老人もやっていこうではないかということで,いま試験的に福祉センターの中に置かれているわけです。文京区の長期計画としては,文京福祉センターというのを独立して作っていくつもりで現在計画中です。
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