特集 患者のみかた,とらえかた(Ⅰ)
観察技術および問題解決のための援助技術を深めるために
MSWと保健婦との業務の相違点—患者を守るためにはどこに連帯を求めたらよいか
児島 美都子
1
1日本福祉大学
pp.850-865
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205405
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最初にいただいたテーマは,"社会的背景のとらえかた"だったのですが,その後希望したい事柄として3つの宿題をいただきました。第1点はケース-ワーカーの立場と保健婦とはどういう点が違うのかということ。次に社会的みかたということの重みはどんなところにあるのか,3番目に法律の盲点,解釈のしかたをどうついていくのか,という,この3つをいただいたのです。保健婦とどういう点が違うのかという課題だけで,時間がいっばいになり,2と3については,少し触れる程度になると思うのですが,これを柱にして申し上げてみたいと思います。
聞くところによると,東京都では保健所を区に移管するという動きがあるようですし,また,厚生省には,保健婦をなくしてしまって,半分は看護婦に,半分はケース-ワーカーにしようというようなことが,考えかただけかもしれませんがあるようですね。
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