苦言辛言
早急に相互の情報交換を
清水 進
1
1腎炎・ネフローゼ児を守る会
pp.806-807
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205383
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4年前わが家の長男がネフローゼと診断されたころ,私に限らず一般の方々にも耳なれない病名でした。では,急激にふえた病気かというとそうではなく,16年,20年と闘病生活をしている人も多勢います。発病当時,ネフローぜに関する本,食事療法について書いたものはほとんどなく,書店を10数軒まわりやっと1さつという状態,これでは腎炎・ネフローゼの専門病院がないのも無理からぬことと,あきらめにも似た気持で納得するほかありませんでした。
同病の子をもつ親どおしのつながりもでき,わが子はまだまだ発病したばかりだと,いやおうなしに思い知らされました。再発が重なるごとに難題が次々に出て,親の力の限界も知りました。
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