連載 知識をいかに体系化するか
―意識の考察①―われ情報交換す 故にわれあり
諏訪 邦夫
1
1帝京短期大学
pp.82-83
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101734
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今月から何回かにわたって,「意識」の問題を考察します。本誌2012年4月号の徹底分析シリーズは,「意識のバイオロジー」でした。その名の通り「意識」をバイオロジーの目でみる狙いで,なかなか有用で興味深い議論でした。でも内容は,機能的脳画像法などの特殊な手法の応用や脳波の詳細な議論,あるいは登場する人名や哲学的な内容も含めて,一般の麻酔科医の認識から少し遠く,議論になりにくいと感じました。一方で,「意識」の問題は,われわれが日常的に扱っている事柄です。そこで,このシリーズでは「意識を普通に,常識的に考察しよう」と試みます。
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