特集 地域母子保健への取り組み
妊婦情報交換システムの試み
由田 礼子
1
1群馬県高崎保健所
pp.633-637
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206284
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はじめに
群馬県では乳児死亡,特に新生児死亡が全国水準に比べて高率を示している。このため,昭和56年4月より新生児死亡防止5か年計画を推進している。
もとより,新生児死亡を予防して,健康な子供を産み育てるためには,出生してから対策を考えてもおそすぎることは明らかである。妊娠中より新生児死亡を来たす恐れがある妊婦をハイリスク妊婦として継続管理していかなければならない。これを行なうためには,分娩の約99%が施設内で行なわれている今日,なんとしても,医療機関と保健所が密接に連絡をとり合い,一貫した保健指導をしていかなければ,その目的は達成できない。
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