特集 住民とともに歩む一つの姿勢
"14年目の訪問"をめぐって
"14年目の訪問"に学ぶ
"14年目の訪問"活動のその後
小谷 玲子
1
1大阪府富田林保健所河内長野支所
pp.11
発行日 1972年4月10日
Published Date 1972/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205058
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14年目の訪問から現在まで,森永ミルク中毒事件に取り組んできた仲間を加えての話し合いでの一コマ。「どう,このごろ。」「うーん,それがねー。」「当初あなたたちが,はりきっていたころを思い出すわ。この水曜会で発表するときのあの生き生きとした顔」「同じ職場にいても,Aさんからは,なんの情報も聞いたこともないし,何かの活字を目にした折に,とても熱心にやってらっしゃるんだなってわかったけど」。
「そうね,職場のなかで"はばたけ"のグループの人たちの意気込みとか,問題意識がどれだけ他の保健婦の共感をよび,問題解決のための行動に結びついたのか,疑問だと思うの。実際行政段階まで取り上げられ,保健婦が被害者宅に訪問したけれど,その訪問すら1人1人の保健婦がどれくらいこの事件をたいせつにしようと努力したかどうか……いま職揚のなかであなたたちを核の存在として,情報などを積極的に傾聴しようと努力しているかしら。」
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