特集 保健所再編成の動き
第Ⅲ部 現場の声
押し流される不安と焦燥
横尾 光子
1
1保健婦会群馬県支部
pp.113-115
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204890
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「風によそぐ葦」という言葉がありますが,保健婦という職種ほど社会状勢の変革につれてゆれ動く職種は他にないのではないかと思う。住民の直接の健康の守り手であるという使命感と「保健指導」という業務の不明確さが保健婦をして少しの風にもそよがせているのかと考えていますが,昨年10月組織機能体系協会案が示されからは大ゆれにゆれています。
群馬県支部としては組織体系が「身分の一本化」として示されたときから反対を表明してきました。私達保健婦をとりまく周囲の状勢がどんに希望的観測をしても一本化によって有利にはならないと判断したからです。その後協会案が示されまた保健所再編成の問題がクローズアップされ,保健所と保健婦に対する各方面の考え方が明確になってくるにつれてことの重大さに,これは会員の1人1人にしっかりと現実を認識してもらい地区を受持つ保健婦の生の声を中央に反映させなければと役員会で協議し師走のおしつまった日,県内を3ブロックに分けて3個所の会場でこの問題の検討会を開いたのです。
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