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私のカルテから
焦燥感にオランザピンの追加投与が有効であったうつ病の1例
A Case of Agitative Depression Treated with Olanzapine
大原 浩市
1
,
野口 貴弘
1
Koichi OHARA
1
,
Takahiro NOGUCHI
1
1名古屋医療センター精神科
1Nagoya Medical Center, Nagoya, Japan
pp.475-477
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101210
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はじめに
現在,うつ病に対する治療薬は,SSRI,SNRIが従来の抗うつ薬とほぼ同程度の効果があり,副作用の発現が少ないことから,第1選択薬となっている。しかしながら,半数近い患者は抗うつ薬に限定的な反応しか示さず,抗うつ薬に反応しない患者も1~3割存在する3,6)。このような症例に対して治療にオランザピンが有効であるという報告がなされてきている。今回,焦燥感の強いうつ病患者にオランザピンの投与が有用であった症例を経験したので報告する。
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