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私のカルテから
双極性障害の再発初期症状としての不安と焦燥にolanzapine筋注製剤が有効であった1例
Intramuscular Olanzapine Successfully Prevents Bipolar Disorder from Relapsing by Ameliorating Initial Anxiety and Agitation: A case report
和氣 洋介
1
Yosuke WAKE
1
1こころの医療たいようの丘ホスピタル
1Taiyo Hills Hospital, Takahashi, Japan
キーワード:
Intramuscular olanzapine
,
Bipolar disorder
,
Anxiety
,
Agitation
Keyword:
Intramuscular olanzapine
,
Bipolar disorder
,
Anxiety
,
Agitation
pp.729-731
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205221
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はじめに
双極性障害は再発や自殺の問題などがあり,予後の良い疾患とはいえない。また不安の併存例では,うつ状態が重症となりやすく寛解しにくいことが指摘されている1)。そして再発初期には,不安や焦燥などに引き続き抑うつ症状の増悪する症例がしばしば経験される。今回,双極性障害の再発初期にみられた不安と焦燥にolanzapine筋注製剤を用いた外来治療を経験した。双極性障害の治療上,示唆に富むと症例と考えられたため報告する。なお,本症例報告に際しては患者本人に了承を得た上で,匿名性を保持するために症例内容の一部に若干の変更を加えた。
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