実態をさぐる
乳児保育の実態
pp.66-67
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204433
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児童福祉という言葉が時には空文ではないかと思われるくらい乳児保育の実態は不十分なものがある。これは,女子の職場進出がますます盛となっているこの時代に,時には女子の就業を拒む結果とさえなる重大な問題である。
厚生省児童家庭局は昭和42年8月1日現在での全国要保育児童についての調査を行なった。その結果,保育所に入所させなければならぬ乳幼児(要保育児)は148万4100人もの数におよんでおり,全乳幼児の14.5%(全国乳幼児は10,237,500人)に相当することが明かとなった。施設は12,000あり入所定員は968,300人となっているから,もしこの要保育児すべてを入れるとすれば,差引き515,800人の施設が不足していることになる。
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