特集 リハビリテーションと保健婦の役割
リハビリテーション看護の考え方
新藤 信子
1
1国立箱根療養所
pp.30-33
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204341
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はじめに
私がリハビリテーション看護というものがこの世にあることを知ったのは,昭和35年7月,世界看護協会の交換留学生として整形外科看護を勉強する目的でアメリカへ渡ってからでした。
アメリカの整形外科看護を学ぶにしたがって,私にはリハビリテーション看護こそ,現在の日本に必要なのだという念が深まり,ついに6カ月後には,留学目的をリハビリテーション看護に切替えて,ハーバード医科大学の附属病院であるPeter Bent Brigham Hospitalと,ミネソタ大学病院でそれぞれ7カ月づつリハビリテーション看護の勉強をして帰りました。帰国後は,看護の上にこの経験を活かし実施してみましたが,やはり,私にはまだリハビリテーションということの勉強が足りないことを痛感し,その後,厚生省社会局主催のWHOから派遣された外人講師による5週間の理学療法士の講習会をうけ,理学療法士の真似事などしましたが,やはりまだまだその知識の足りなさを思い知らされ,昭和39年,ついに日本で最初にできたリハビリテーション学院理学療法学部の2年生に編入して本格的にリハビリテーションについて学び,昭和41年3月卒業後,今度は英国へ渡り,3カ月のリハビリテーション看護の講習と5カ月の実習および7カ月間理学療法士のための各種講習をうけて帰国,昨年11月より理学療法士の仕事をするかたわら,各種の看護婦講習会で,リハビリテーション看護の講義をしております。
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