特集 リハビリテーションと保健婦の役割
公衆衛生におけるリハビリテーション
根岸 龍雄
1
,
渡辺 香織
1
,
内藤 雅子
1
,
立川 雅子
1
1東京大学医学部保健学科成人保健学教室
pp.22-29
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204340
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I.はじめに
最近になって,やっと「社会復帰」「リハビリテーション」という言葉が世間一般に浸透してきたように思われる。肢体不自由者の社会復帰の問題など,マスコミでも大きく取扱うようになってきている。肢体不自由者の場合のリハビリテーションとか,リウマチの場合のリハビリテーション,などというと,明確な,具体的イメージを持つことができる。それに対し,そのような個人的接近法というよりもむしろ集団的接近法が中心となっている公衆衛生におけるリハビリテーションというと具体的イメージをえがきにくい。公衆衛生におけるリハビリテーションの新しい概念,その問題点,および健康管理との関連などについて話しを進めていきたい。
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