座談会
リハビリテーションと看護婦の役割—日本の現状にあったリハビリテーション・サービスを
Miss. Emily C. Mays
1
,
稗田 正虎
2
,
新藤 信子
3
,
永井 昌夫
1WHOゴールドウォーター病院
2国立身体障害者更生指導所
3神奈川県立身体障害者更生指導所
pp.28-31
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912058
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ナースにリハビリテーション教育は必要である
本誌 どうもお忙しいところをありがとうございます。はじめにナースとP・T,O・Tの仕事の関係については日本の場合をごらんになった感想をメイズさんに話していただきたいと思います。
メイズ 必要なのは今までの看護教育以外にリハビリテーションの科目を加えること。病棟でリハビリテーションのスタッフおよびチームと協調して総合的なリハビリテーションを作るようにしていくこと,ですね。患者は,P・Tや0・Tつまり機能療法,職能療法の治療室でいろいろ学べるけれども,病棟でそれをうまくやっているかどうか監督するのは,リハビリテーションに対して近代的な教育を受けた看護婦です。これは看護婦によってリハビリテーション自身がよくも悪くもなり,積極的にP・Tの仕事に参与するということで重要性はたいへんなものです。たとえば病棟において患者の体位を変化させることによって褥瘡を防ぐ,あるいは変形を防ぐ,P・T自身がやる仕事の一部を分担することもあります。あるいはどの患者に対してどういうぐあいにP・TあるいはO・Tの治療室にいかすべきかという判断も,病棟付の看護婦ができるようになります。
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