ほんだな
—菊地 武雄 著—自分たちで生命を守つた村/—Esther Lucile Brown 著 小林 冨美栄 宇川 和子 訳—患者ケアの問題点と新しい方向ⅠⅡⅢ
丸地 信弘
1
1東大医学部保健管理
pp.64-65
発行日 1968年5月10日
Published Date 1968/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204193
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日本のチベットと,いわれた岩手県,そこで乳児死亡率をゼロにした「沢内村」,私がこの村に新たな関心を寄せたのは"育て赤ちゃん"(岩手日報記者・村田源一郎著,医学書院出版)を読んだ時からである。深沢村長を中心に村民が展開した保健活動の成果はわれわれ地域保健に関心を持つものにとって目を見張るものがあった。何故なら,それは地区民自身の手による自主的保健活動の可能性を最大限に示した例といえるからである。
私は機会を得て沢内村に改めてスポットをあててみたい考えがあったので,この本の出版を知って直ちに買い求め,夜のふけるのも忘れ一気に読み耽った。
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