特集 隣接領域への理解
S T
言語障害者の社会適応
神山 五郎
1
,
船山 美奈子
2
1国立聴力言語障害センター言語課
2国立聴力言語障害センター言語課診療係
pp.30-32
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I はじめに
speech therapyということばは,今やそれほど耳新しいことばではないが,ことばから受けとられる内容には差がある。日本語としては,そのままスピーチ・セラピーと用いられたり,言語治療と訳されたりしている。また,このspeech therapyを担当する専門職は,speech pathologistと呼ばれ,日本語では,スピーチ・セラピスト,あるいは,言語治療師(士)・言語療法師(士)などのことばが当てられている。それはそれとして,現在日本では,speech therapyにも,speech pathologistにも,その表わす内容には何の規定もない。therapyと治療のニュアンスの違い,治療ということばで表わされる内容の制限から脱却するために,ここでは敢えてspeech therapy,speech pathologistということばをそのまま用いたい。そして,筆者らが,speech therapy,speechpathologistをどのようにとらえようとしているかを述べ,speech therapyの紹介に代えたい。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.