特集1 障害者の参加と平等は可能か
座談会/看護にとって障害者の参加と平等とは
神山 五郎
1
,
細井 トシ子
1
,
中山 好枝
1
,
佐久間 敏子
1
1近江温泉病院
pp.998-1005
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922810
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本誌 リハビリテーション看護に携わっている皆さん方と,リハビリテーション看護を非常に大切にしている近江温泉病院の神山先生に参加していただきましたが,今年の国際障害者年でうたわれている‘障害者の参加と平等’ということを,現場で働いている人たちがどうとらえているか,看護の面から話していただきたいと思います.
神山 リハビリテーション看護という言葉にはちょっと抵抗がありますね.ナイチンゲールの言う看護の中には,リハビリテーションのことはちゃんと入っているのに,それを今までの看護職は,ナイチンゲールの原点に立ち帰ることをせずに,診療の補助というか,介助にウエイトを置いてしまっていた.だからその異常な状態を本来のナイチンゲールの言っている看護に戻すということに過ぎないと思うんです.すると,今騒がれているリハビリテーション看護だとかプライマリ・ケアというのは,その中に自然と入ってくると思うんです.ですから,リハビリテーション看護という言葉に抵抗があるんです.
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