第25回日本公衆衛生学会パネルディスカッション
家族保健指導をめぐって1
金子 光
1
,
鈴木 宣子
2
,
関谷 敏子
3
,
加藤 ハマ子
4
,
石川 淳一
5
,
板橋 登美
6
,
田原 音和
7
,
三沢 博人
8
1東京大学医学部
2厚生省保険局医療課
3宮城県石巻市役所
4宮城県石巻保健所
5東北公済病院小児科
6宮城県中央児童相談所
7東北大学教育学部
8新潟県巻保健所
pp.33
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204166
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座長(金子 光)
健康で長生きをして幸せな生涯を送りたいという人間共有の要求を満たすためには,公衆衛生活動は必須の事実であり,公衆衛生における活動対象は社会の構成単位である個人を含めた家族であり,家族の健康は公衆衛生のバロメーターであるともいえます。公衆衛生活動の中で最も具体性を持ちそして地域に近接している保健婦の活動は家族を中心とした保健指導をその家族に直接行なうことにより地域住民の健康生活を維持し促進する役割をもっている。人間が健康な社会生活を営む過程において起って来る保健問題の解決は,その問題をもっている1人1人の日常生活の場において,その生活を通して行なわれなければならないと考えております。
個人の保健問題は,個人のみの問題ではなく,その個人を含む家族の問題として,家族全員が問題解決の対策に参画し,協力し,そして実践するのでなくては,成果は上がらないものでございます。
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