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特集 老人保健と老人福祉
老人と社会適応
大和田 國夫
1
Kunio OWADA
1
1大阪市立大学医学部公衆衛生学教室
pp.674-676
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206378
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■老人の適応性
高齢化社会は文化国家にみられる最近の現象であるが,その与える社会的経済的影響は極めて大きい.
人口の高齢化は生産年齢人口の相対的あるいは絶対的減少をきたし,他方,老人人口の相対的増加をもたらすものであるから,経済的観点から社会全体をみると,これまでの経済水準を維持するためには,労働人口の増加や労働時間の延長,あるいは技術革新による生産技術の発達等が必要になってくる.かかる情況下での労働の補充には,老人は好適なはずであるから,老人の再就職に一応は有利であろうが,老人特有の老化と疾病,さらに家族制度の近代化による老人の孤独などが老人を不利な立場におき,問題を複雑にしている.

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