特集 保健婦の臨床研修
臨床研修はごくあたりまえのこと
渡辺 モトヱ
1
1東京都立保健婦助産婦学院
pp.12-13
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203967
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臨床研修についての私の考えですが今頃こんなことがなぜ論議されなければならないかが不思議でなりませんね。まず必要な理由の1つ2つを考えてみましょう。
医学は日進月歩どんどん変っています。それにともなって,看護内容も変ってきています。第1に罹病の状況,その治療方法等が違っていますし,成人病や慢性疾患の状況や施設の状態等々,保健婦に対する社会の要求も自ら変ってくるはずです。国民の年間の罹病は2〜3回で1回の傷病日数が13日くらいだということです。すると年間に1ケ月前後傷病状態にあるということです。これらの傷病者の半数以下が医師にかかっているだけだということです。このことは必然的に保健婦の要望を意味し,必要な医療をうけるべき教育ならびに家庭で療養しているあらゆる患者の療養指導を医師やその他医療従事者と連けいのもとに保健婦活動をしなければならない,それには当然家庭看護が必要となってくるでしょう。
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