私論
今までの「あたりまえ」とこれからの「あたりまえ」
加畑 多文
1
1金沢大学大学院整形外科准教授
pp.1068-1068
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1068
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世界中に大混乱を引き起こしている新型コロナウイルスのパンデミックにより,これまで「あたりまえ」にできていたことができなくなったから大変なことになった.あたりまえに行っていた学校に行くことができなくなった.あたりまえに人が集まっていたのに集まれなくなった.あたりまえに会話していたのにマスクなしではできなくなり…外食ができなくなり,映画がみられなくなり,旅行に行けなくなり,トイレットペーパーが手に入りにくくなり,会いたい人に会えなくなった.われわれ整形外科医も,不要不急の手術や外来診療が制限されてあたりまえの日常診療行為が激減した.最近ようやく規制が解除され,いくぶん元の生活に近づきつつあるものの,現在も終息の見通しのないまま「新しい生活様式」のもとでのストレスフルな生活を強いられている.今はただひたすら終息を願うばかりである.
© Nankodo Co., Ltd., 2020