特集 保健婦現代史―そのあゆみとゆくて
保健婦さんへ/期待と提言
科学性に精神的基盤を備えて—統計には弱いからという保健婦でなく
坂本 弘
1
1三重県立大
pp.117-119
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203841
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大別して2つの事項を望みたい。その1つは科学性を身につけることであり,他は業務を支える精神的基盤を自己のなかにみつけることである。
「住民のニーズにそった保健指導」という言葉が,いとも簡単に保健婦の口から飛び出してくる。こんな時,私は「どうやって住民のニーズを把握しましたか」と問いかけることにしている。業務の出発点ともいえるニーズの把握という作業1つをとってみても,高度は科学的技法と科学的判断能力とが要求される。カンで判断し得るものではない。
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