読者からの手紙
保健婦活動に思うことによせて
坂本 弘
1
1三重県立大医学部衛生学教室
pp.10-11
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203897
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再び奥東氏の所説に対し私見を述べてみたい。これは決して反論ではなく,論議を公開し,読者保健婦とともに現状を打開する方向をみつけていこうとする努力である。
まず第1に保健所保健婦の姿の認識の仕方についてである。奥東氏の指摘されるごとく,経済成長,人口構造の変化にともなって日本の保健問題が大きく変化し,それに対応する保健婦活動が展開されるべきであり,しかも,各部落毎にみられる保健対策必要性は均一でなく,多様性を示すことについては,私も同じ見解を持つ。また,現実の保健婦活動が,厚生省—県—保健所と流れてくる仕事に追われ,余裕がないということも認める。
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