研究・報告
保健婦業務の現状とその問題点(第1編)—国保・市町村保健婦と保健所保健婦の認識上の距離感
岸 洋子
1
,
萩野 佐智子
2
,
小田 健子
2
1岡山県立短期大学看護科
2岡山大学医学部衛生学教室
pp.43-53
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203602
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緒論
今日地域における保健婦活動は,二局長通達1),四課長通達2)に認められるように,戦後飛躍的に拡大した保健所活動とともに発展した保健所保健婦と,近来国民健康保険法の改正3)に伴なって急速にその数を増加した国保保健婦4)〜7)との協調を強く要望されている.
保健所保健婦の定員に対する財政的な頭打ちと,国保保健婦に対する国庫補助,さらには衛生行政における地域活動の市町村への期待の増大と,財政上の施策8)9)としてのその施設活動に対する要求は10)国保保健婦数の急速な増加をもたらし,保健所保健婦数に近づきつつある.
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