研究報告
保健婦業務の現状とその問題点(第3編)—駐在保健婦制と保健婦
萩野 佐智子
1
,
小田 健子
1
,
西村 洋子
1
1岡山大学医学部衛生学教室
pp.43-53
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203884
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I.緒論
すでに第1編1)において保健所保健婦と国保,市町村保健婦との間に保健婦業務の認識の上に若干の相異が存在することを指摘し,このような現状把握の上に立って,保健婦業務の問題点を追求し報告した。
保健婦業務,あるいはその基礎理論としての公衆衛生看護学の体系化さえ未だ確立されていない現状のなかで2)〜11),保健所保健婦とか,国保,市町村保健婦といったその所属機関によって,そこに働く保健婦に業務認識の上に相異があるということは1)12)〜16),そのいずれが正しいかあるいは誤りであるかといった問題を検討する前に,明確にして置かなければならない現実といわなければならないであろう。
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