研究報告
保健婦業務の現状とその問題点(第4編)—保健婦数の変遷
萩野 佐智子
1
,
西村 洋子
1
,
小田 健子
1
1岡山大学医学部衛生学教室
pp.65-75
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒論
すでに第一編1),第二編2)および第三編3)において現状の保健婦業務の問題点を,保健婦自身の業務認識の立場から検討し,保健婦業務とその学問的体系たる公衆衛生看護学の確立こそが今日焦眉の課題として期待されているのではないかという現状を指摘した。
特に保健所保健婦と国保,市町村保健婦との業務認識上の距離感が,その活動形態に由来する事実は,保健婦業務本来のあり方を追求する上で極めて重要な意義を有していると考えられ,これら活動形態が両群の数的なバランスと強い関連を有していることは,前記三編1〜3)の調査対象地区の状況を見ても明らかであろう。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.