特集 ジャーナリズムと保健
マス・コミ(新聞)と健康問題—とくに献血キャンペーンをめぐって
岡本 英子
1
1神奈川県立公衆衛生学院
pp.54-58
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203543
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地域社会の健康をたかめていくのには,なにより,まず住民の健康についての意識をたかめていくことがたいせつだといわれる.この活動は,いわゆる衛生教育活動としてくり広げられているが,それに加えて無視できないのは,マス・コミの力である.マス・コミは,その媒体を用いて,広く全地域・全大衆に呼びかけ,ときには潜在している問題を表面に浮かびあがらせる作用をもつ.私たちの仕事の中にも,このマス・コミに負うところがきわめて大きい.
そこで,私たちがマス・コミをどう理解し,現在マス・コミで健康問題がどうとり扱われているかを考えるため,とくに,マス・コミによって急速に伸展したといわれる献血問題を例として分析してみた.あわせて2,3の資料から,マス・コミを人びとはどう受けとめているかの検討を加えた.
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