特集 ジャーナリズムと保健
家庭医とガイド—医療キャンペーンの経験から
有馬 真喜子
1
1朝日新聞家庭部
pp.46-48
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203540
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デスクに質問が山と積まれる
いま私たちは「おんもに出たい」というシリーズを家庭欄に書いている.障害児(者)に,もっと手をさしのべようというキャンペーン・シリーズで,1年間つづける予定である.
障害児問題を,私たちは決して医学記事としてとり上げているのではない.社会保障国家を標傍する日本の,その社会保障とはどんなものかを,障害児という窓口をとおして見ようとしているのである.「障害児問題を見つめていくと,日本という国の姿がよくわかる」と水上勉氏がいっていた.おおげさにいえば,私たちは,その日本の姿を見きわめようとシリーズを始めたのだった.
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