特集 中小都市の保健活動
くらしの中の公衆衛生活動の現状をさぐる
中小都市小田原市の現状
はやし 秀
1
1小田原保健所
pp.16-19
発行日 1965年8月10日
Published Date 1965/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203442
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小田原よいとこ
「おだわら」ときくと,だれでもすぐ,小田原提灯,小田原評定ということばを思いだすらしい.そしてそのためたいへん親しみを感じるらしく,いい所だそうですね,といってくれる.事実,小田原はよい所だと思う,第1,気候がよろしい.冬でも,暖い所だなアということを,肌でじかに感じることができる.市の南西,早川右岸の山裾に,樹令約250年といわれる「びらんじゅ」という木がある.小田原のこの場所は,この樹の最北の生育地であり,樹は天然記念物となっている.
名物にうまいものなし,といわれるが,かまぼこを始めとして,梅干,塩辛,お菓子類も有名である.箱根細工の木工業,商工業もなかなか盛んである。また,相模湾に面しているため,イキのいい魚も口にはいる.
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