学生ノート
安曇村家庭訪問の経験
野口 千代
1
1長野県保健婦専門学校
pp.54-55
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203252
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口が重い農民
家庭訪問は保健婦業務の重要な位置をしめているわけであるが,私たちはこの調査活動に参加して約1人50ケースの訪問を経験した.1日平均10ケースのノルマを処理することはまったく経験のない私たちにとってたいへんなことであったが,ひじょうに得がたい訓練になったと心から感謝の気持ちでいっぱいである.
最初2〜3ケースはグループを組んで行ない,やがて勇気をふるいおこして1本だちとなった.公衆衛生学教室の先生方によって予備調査が十分おこなわれ,PRもゆき届いていたので門前払いにあうケースは1例もなかったが,やはり積極的に回答してくれる家庭ばかりではなかった.特に排他的というけわでもないが人見知り,口が重い,という面でそう印象づけられたのかもしれない.
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