連載講座 保健指導の理論と実際・3
指導の過程をめぐって
田中 恒男
1
1東大・公衆衛生学
pp.34-37
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203245
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個別指導のすすめ方
ケースの発見,把握の方式には,いろいろの種類のものがあろう.しかし,そのケースと保健専門家との最初の接触は,郵便,面接,電話などの形態で行なわれる.このうち,最も好ましい接触のしかたが面接であることはいうまでもない.ただし,面接は1つの技術の過程であるから,その中にふくめるべき目的としていろいろのことが考えられる.すなわち,この場合,
1.そのケースのヘルス・ニードを明確にし,そのニードに対する本人の態度を知る.
2.そのケースのもつ問題について,それをとりまく主観的・客観的事実を明らかにする.
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