特集 現代社会と精神衛生
家庭における母性保健
村松 功雄
1
1相模女子大学
pp.30-35
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203223
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はじめに
妊産婦が健康生活をおくり,心身ともにすこやかな児を出産し,保育する知識,態度をもち,実践できるのには,経済的条件はさることながら,産科学的条件を身につけていると同時に,つぎのような精神衛生的条件をもっていることがたいせつである.
1.妊産婦を中心とした家庭内の人間関係に調和がとれていること.
2.婦人が妊娠によって,母性愛の発展をきする心構えをもっていること.
3.胎児が健康であり,さらに,将来心身ともに健康な可能性をもてるように,妊婦として日常生活に勇気をもって努力する決意をもっていること.
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