Japanese
English
特集 整形外科の職業被曝
整形外科医師における放射線職業被曝に関する実態調査—自己記入式アンケート調査からの検討
Survey on the Occupational Radiation Exposure to Orthopaedic Surgeons
浅利 享
1
,
和田 簡一郎
1
,
熊谷 玄太郎
1
,
田中 直
1
,
石橋 恭之
1
Toru ASARI
1
,
Kanichiro WADA
1
,
Gentaro KUMAGAI
1
,
Sunao TANAKA
1
,
Yasuyuki ISHIBASHI
1
1弘前大学大学院医学研究科整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki University Graduate School of Medicine
キーワード:
放射線職業被曝
,
occupational radiation exposure
,
自己記入式アンケート調査
,
self-administered questionnaire
,
整形外科医
,
orthopaedic surgeons
Keyword:
放射線職業被曝
,
occupational radiation exposure
,
自己記入式アンケート調査
,
self-administered questionnaire
,
整形外科医
,
orthopaedic surgeons
pp.121-125
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201587
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今回われわれは整形外科医110名(男性104名,女性6名)に対し自己記入式アンケートを送付し,職業被曝への意識と被曝軽減の対策法を調査・検討した.職業被曝への意識調査では,「気を付けている」と回答した割合は97%であり,放射線を扱う業務時間は平均2.6時間/週であった.放射線を扱う業務は手術が一番多く(76.3%),放射線防護具・測定器の使用の割合は手術時・検査時ともに低かった.慢性放射線障害による手指の皮膚病変に対し,4名ががん切除を受けていた.今後は被曝軽減の工夫や被曝量の確実な記録が行われるよう啓発していく必要がある.
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