特集 結核患者管理はいかされているか
結核患者管理はいかされているか—保健婦の立場から
内田 靖子
1
,
松野 かほる
2
1国立公衆衛生院看護学部
2東京高等裁判所人事課
pp.33-39
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202570
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はじめに
新しい患者管理が実施されて2年余りが経過した.実施の早い遅いによつて多少の差はあるが徐々に軌道にのりつつある.登録患者の整理,登録票の作成,管理検診の実施など一応管理の体制が確立すると,つぎに患者をいかにして受療させるか,いかにして治療を継続させるかという質的な面が問題として取り上げられる.
「きめの細かい高水準の対策」は関係者の協力によつてすすめられるが,保健婦としてはいうまでもなく本来の業務を行なうことであり保健婦の果す役割は大きい.そこで現在どのように働いているか,今後どのようにしたらよいか結核予防会が第一期結核対策推進地区を対象として行なつた調査の結果を参考として考えてみたいと思う.
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