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失明者に光を—開眼運動の初検診(岡山西大寺保健所)
pp.38
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202405
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岡山県では,この4月から全県的な開眼運動にのり出し,その第1回検診が6月15日,西大寺保健所で行なわれた。
県下には,約4,700人の目の不自由な人がいるが,このうち角膜障害や水晶体障害で開眼の可能性のある人は全体の約30%とみられてい.るそこで県では,角膜移植によつて目が見えるようになる人に対し,経済的援助や眼球のあつせんを行なおうと,全県的な開眼運動にのりだしたわけであるが,治療には新しい角膜が必要で,一度に多数の眼球提供がのぞめないところから,保健所単位に順次とりかかることとなり,テスト地区として西大寺保健所が指定されたものである.同保健所では,早速4月末から管内対象者約150人の実態調査にのり出し,5月末には調査表の作成を終わつた.
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