手術メモ・XII
開眼手術
中村 康
1
1日本医大
pp.219-220
発行日 1950年5月15日
Published Date 1950/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200589
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開眼手術と言うのは,眼球の前半部の疾患に依つて,眼内光線の射入が妨げられて,視力を失つている場合に行うものである.
此場合,眼球後半部には,異常のないものでなければならぬ.從つて,開眼手術の効果判定には,投光方向の正確な應答を以てする.患者をして正面を見させ,檢眼鏡にて反射させて光を,正面から,左,右側から,更に上,下から,病眼内に造り,明りの所在を述べさせるのである.此が正しく,直ぐ,言いあてるならば手術後,視力を恢復することは,略々確かだと言うことが出來る.
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