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中山 健太郎 著—「新しい乳幼児栄養の実際」(第5版)について
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pp.56
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202413
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「本書の初版が書かれてから,この版で10年になる.すなわち,本書はいちばん変動の大きかつた10年間と歩みを共にしてきたわけである.本版では,初版の頃の記載はあまり残つていない.あたかも小児のはげしい代謝回転で,すべての体構成分が入れかわるように,本書の内容も薪しいものに変つた」
以上は本書の改訂序文の一部分である.序文にいわれている通り,最近10年間における乳幼児の栄養の進展はめざましいものがある.ことに昭和30年頃から小児の発育状態は,過去のいずれの時よりもよくなつている.この向上は,一般社会の衛生状態の改善とならんで,栄養の改善が大きな役割を果している.そして,その乳児栄養については,過去の体系をあらゆる角度から再検討し,新しい体系を作るべき転換期にきているようだ.実際の面においても,多くの乳製品や調整食品の選択の時期にもきている.
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