研究・報告
岡山県における開眼運動
安江 正子
1
1岡山県瀬戸保健所
pp.65-68
発行日 1965年6月10日
Published Date 1965/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203420
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はじめに
昭和30年10月東京で行なわれたアジア盲人福祉会議において,アジア地域では盲人数が約288万と称され,人口10万に対し402人を数え,アジア地域で盲人数の多いことは将来の課題として注目された.昭和26年の厚生省の身体障害者実態調査1)によると,国内に15万人以上の失明者がおり,その約10%が医学的に治療の見込みがあるとのことであるが,今までこの方面の調査は主として各大学,盲学校において局部的に行なわれ,広く一般失明者を対象とした統計はほとんどなく,岡山県においてはその必要性を痛感し,県福祉計画にもとづき,昭和36年から三木知事の提唱する「盲人に光を」をスローガンに掲げ,その運動を開始した.
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