座談会
セールスの面接に学ぶ
小林 富美栄
1
,
橋本 道夫
2
,
藤本 正雄
3
,
堀川 直義
4
,
宮坂 忠雄
5
,
長谷川 泉
6
1厚生省医事課
2厚生省保健所課
3日産生命保険相互会社
4朝日新聞社調査研究室
5公衆衛生院衛生行政学部
6編集部
pp.20-35
発行日 1959年7月10日
Published Date 1959/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201904
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「セールス・マンはうまいですよ」という言葉をよく私達は耳にする.あまり購買意欲を持たない人々にその意欲をおこさせて,自発的に買わせてしまう技術は,全くたいしたものである.そのセールスのなかでも,もつともむずかしいのは保険の勧誘であろう,そのセールスの面接技術と保健婦の衛生指導のための面接とは根本的に異質のものではある.しかし衛生という問題意識を持たない人々に衛生思想を持つてもらおうとすることと,保険の勧誘とは何か共通のものがありはしないだろうか.
そしてややもすればお役人的な面接になりがちな保健婦の面接に,常にお客様として,いろいろの種類の人々に接し,その人その入に適切な面接を行つているセールスの技術を保健技術の中に導入することは意味あることではなかろうか.
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