書評
「看護必携」の改訂版なる!
pp.49
発行日 1957年9月10日
Published Date 1957/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201493
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看護必携の初判を刊行してまだ1年半を経ないのに,第1版を売り切つて,第2版改訂版を出すに至つた.医学の進歩はいちじるしいし,知つておかねばならない新しい部分の必要も感じて,改訂する事にした.
本書は決して看護婦の為のみの必携ではない.看護にたづさわる人々の為の必携である.保健婦鞄の中に一冊是非入れて置いてほしい本である.その為に判も,持ち歩き良い新書版であり,改訂によつて,内容が非常に増えたにもかかわらず,ぐつと頁数をおさえて,手頃なものにしてある.保健婦さんが家庭訪問をして,全身を清掃をしてあげなければならない時,一寸ひもといてほしい.身体の清潔法の頁をあければ,合理的にその処置が出来る.村を歩いて急病に出あわす.患者の観察の頁を開いて下さい.どれだけを医者に報告すべきかを教えてくれる.さて,伝染病であつた時の処置,消毒法はその項でひいて下さい.又食事の指導をしなければならない時は食餌療法の頁を引いて下さい.病人食の要点,献立をつくる上の注意,流動食,1分粥食の作り方迄,教えてくれる.保健婦にとって,まさに,必携の書であろう.
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