保健婦鞄とともに
保健婦日記
高山 ナツ
pp.33-36
発行日 1956年12月10日
Published Date 1956/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201312
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7月○日
出勤したばかりの私の所へ,○○さんの家では「子供三人が蚊帖をつって寝ている,いや四人だ,赤い便を桑畑にうめている保健婦さん何とかしてほしい,しかし我々がこうして知らせに来た事を近所で話されては困る」と以上の様な連絡があつた.
この年はどうした事か安中町磯部地区でひと夏に五〇名ばかりの赤痢患者を出しそれがある地区にのみ限つていた為か,部落民の赤痢に対する恐怖心は大きかつた.
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