講座
アフターケア對象患者の保健指導
吉岡 一郞
1
1東京逓信病院結核科
pp.24-27
発行日 1955年1月10日
Published Date 1955/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
結核のアフターケアは,結核の治癒判定が困難な現在では,一生を通じて行わなれけばならない.即ちその対象患者には,歩行,作業療法を開始したばかりの人から健康人と殆んど変らない生活を営んでいる人までをも含み,患者の社会的,経済的立場も異り極めて広範なものである.その施設も多数であるが,日本には極めて少く,多くの患者はその恩惠に浴していない.
結核患者の歩むアフターケアの経路は多樣であるが,我々は現在東京遞信病院静心園において郵政職員を対象として原職に復帰し得る患者に作業療法を実施しているので,以下作業療法と社会復帰後の患者の指導について述べてみたい.
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.