音楽入門
樂典(其の二)
山本 金雄
pp.51-53
発行日 1952年9月10日
Published Date 1952/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200365
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美しい音楽を聴く為に必要な楽譜のきまりをお話致して居ります。先月号は音譜迄まいりましたので拍子の事から始めます。
時計の振子や汽車の走る音等は私達に規則正しい強弱の組合せはされたものに聞えます。音楽では之を拍子と云います。2拍子系,三拍子系,4拍子系に分けられます。之を楽譜に表わすには記号か又はアラビヤ数字を用います。前者はC(4/4)又は¢(2/2)後者には4/4,2/2,等があります。拍子の表す感じとしては2拍子(快活,単純で行進曲等に用いる)3拍子(円滑,軽快,ワルツ等の踊に用いる)4拍子(厳正,雄大2拍子が2つ合はさつたもので2つ目の2拍子の強は1つ目の2拍子の強よりも少し弱くなるので4拍子は2拍子よりも角のとれたやわらかな感じとなる)6拍子9拍子(婉麗,なだらか,前者は3拍子が2つ,後者は3拍子が3つ合わさつたもので,それぞれ3拍子よりもリズムとしては弱いやわらかな感じとなる)
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