愛惠學園訪問記
愛よ、光と共に
K記者
pp.44-50
発行日 1952年1月10日
Published Date 1952/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200220
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荒川放水路にかかつてゐる長い木橋を渡つて,本木町にはいると,突然,空氣の勾ひがちがつてくるといふことだ。
合憎と,私は軍隊當時に,火砲で鼻を痛めて以來,嗅覺が極めて鈍感になつてゐて,その匂ひが,何のやうな種類の匂ひであるか,自分では全く分らないのであつたが,行を共にしたカメラのS君や編集部のI君が口を揃へてさういふのであつたから,これは事實なのであらう。
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