新形影夜話・3
母性愛と父性愛
陣内 傳之助
1,2
1大阪大学
2近畿大学医学部附属病院
pp.352-353
発行日 1983年3月20日
Published Date 1983/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208259
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医師,看護婦に限らず,医療従事者のすべてが病苦を背負つている患者に対して常に仁愛の情をもつて接すべきものであることは当然のことである.
しかしながら,同じく愛情といつても,対象である患者の年齢や性格や病状によつて,また患者が現在置かれている状態や家庭環境や経済状態によつて,患者への愛情の表現はその場その場で違つた形をとるべきものである.あるときは励まし,あるときは慰め,小児などに対しては騙しすかし,またあるときは叱らねばならないこともある.
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