座談會
第1回卒業 齒科衞生士を圍んで
大西 榮藏
1
,
橫山 茂
1
,
山田 文子
,
相馬 幸子
2
,
本間 みえ子
3
,
秋葉 豐子
4
,
村本 みか
5
,
米平 富美子
6
1歯科衞生課
2杉並保健所
3東京齒大
4國立病院
5中野療養所
6立教女學院
pp.43-46
発行日 1951年6月10日
Published Date 1951/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200098
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○衞生士への認識
横山 昭和23年に歯科衞生士の法律ができ,すでに第1回目の衞生士が卒業して,いろいろな保健所,學校,國立病院などの職場にいつていらして,約3カ月から4カ月たちましたから,今日はみなさまが各職場に行かれての,環境や體驗ありのまゝを話していただきたいと思います。
山田 わたくしがたゞいま勤めているところは,歯科衞生士を相當理解してくださつていて,別にいま,内面的な不滿はないんですが,一般歯科醫の方が,衞生士を手となり,足となり助手のようなふうに考えているということを伺つて,とても嫌な感じがいたしました。わたくしども衞生士は,健康者を對象にして,その健康をそこねないように,健康保持,疾病豫防,體位向上を計るために働くのですが,健康を守る意味においても,いやしくも衞生士の目的から考えましても,診療の手,足となる助手になることは嫌だと思います。
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