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齒科の藥
N生
pp.26
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201396
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齒科に使用する藥と云つても他科に使用する藥と全く違つた藥が使用せられるものでなく,又その目的を異にするものでもない。従つて使用する藥の適用も他科と同様に全身投与も局所投与も行われている。
しかし齒科領域は解剖学的にも生理学的にも色々な特徴があるため,特に歯牙と云う特殊器官があることと,この齒牙が顎骨内に植立して粘膜が,これら顎骨並に歯頸部を被う特別な関係が複雜であるため,治療の目的によつて使用する藥にも特別な考慮を拂う必要のあることは他科におけると同様である。そのために特に歯科用に作られている製剤も決して少なくない。
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