特集 適用事例で学ぶ活動モデルの使い方
「地域づくり型保健活動」の使い方
岩永 俊博
1
1国立保健医療科学院研修企画部
pp.1018-1024
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100193
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「地域づくり型保健活動」とは
地域づくり型保健活動は,保健所や市町村で,保健活動を進める人たちが自分たちの活動の本当の目的は何だろう,健康づくりとは何をつくろうとしているのだろうかという問いかけから始まります。熊本県蘇陽町での活動のなかで開発された考え方が展開方法です。
この活動モデルは,「理想の実現に向けて,参加者がそれぞれの役割を果たそうとするプロセスと,その基盤となる考え方」を示したものです。まず参加者が到達目標を「理想とする“健康な地域”の具体的なイメージ」として共有することからはじまります。参加者が,活動目的や目的達成方法を共有すること,役割を実行する過程で相互学習をすること,そして,地域に必要な仕組みを創造すること,これらがこのモデルを活用する最も重要な意義といえます。
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