連載 病とともに紡ぐ援助論・12【最終回】
「身の始末」/「スタンド・バイ・ミー」
ひらす けい
pp.282-285
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100033
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一時,軽快したかに思われた体調は,また振り出しに戻った。とにかく時間のあるうちにやれることをやっておこうという気持ちが,身体を酷使した面は否めない。書き物などの作業に集中していると,苦痛もだるさも忘れてしまうので,調子にのって起きたままでいる。しかし,その翌日は動けもしない。そんなことが重なって本当に動ける範囲が少なくなってきた。行きつ戻りつしながら,だんだん終息に向かっていくようだ。発達ざかりの子どもは,進歩と退歩を繰り返しながら,だんだんステップアップしていく。それを,反対の方向にくり返しているだけだと思った。
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