連載 感染症 Up to Date・78
インターネットを利用した感染症情報の収集法
中島 一敏
1
1大分医科大学医学科感染分子病態制御講座
pp.272-276
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100032
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インターネットの急速な普及に伴い,驚くほどの量の情報が入手できるようになった。便利な反面,誤解,ガセネタや不健全な意図を持った情報が信頼性の高い情報と等しく活字で飛び込んでくることになり,利用者の注意が必要である。さらに,そのようなさまざまな情報を見聞きした市民やマスコミから,保健所などの行政機関や研究機関の専門家へ突然問い合わせがくることも珍しくない。情報の鮮度と信頼性は往々にして両立しないものであるが,個々の質を吟味しつつ,自分に必要な情報を収集することが必要である。
本稿では,最初にインターネットを用いた感染症情報の収集法を総論的に述べる。その後,一例として,麻疹の情報検索を取り上げ,情報収集の手順を述べる。
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